こんにちは、広報担当の羽深です。
常識を着々と覆していった狂気の夏もようやく落ち着き、すっかり秋モードですね。
なにはともあれ、まもなく下半期に入ります。
そしてこの時期、人事異動で環境が変わる方も少なくありません。急にボスから「やっぱり会社は広報が大切!広報がんばろう!広報担当はとりあえずあなたね!!」と半ば無茶振りで任命された方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
右も左もわからず着任するあなたにエールを送りつつ、以前未経験で1人広報をしていた私の話も交えて、もしかしたらためになるかもしれない話をお届けしたいと思います。
頼みの綱は「いろいろ探し出す力」
まず広報とは?という話は、ChatGPTが一瞬で解説しますので割愛します。
私がある企業の広報担当として入社した時、俗にいう「1人広報」で、ほかに広報担当者がいませんでした。いえ、正確に言うと「よくわからず着任した人」が1人座っていたのみ。担当業務上、関わることはほぼありませんでした。
部署の管理職に聞いても、実務は何もわからない。同じ島の人に聞いてもわからない。
犬のおまわりさん状態で困り果てながら過去の資料をあさっていたら、当時の担当者の名前を発見し、すぐさま別部署に所属する前任者のもとへ駆けつけました。
その人は開口一番「おお、よくぞここまで辿り着きましたね」と。そして「自力で辿り着く人に後任を任せられて光栄です」と。
どうやら私はしょっぱなから何かを試されていたようです。
なぜこの人は素直にOJTをしないのかと猛烈に腹立たしかった記憶がありますが、なんとか基本的なことは教えてもらうことに成功し、後々、1人で切り盛り→メンバー増員となり、基盤が出来上がっていきました。
この前任者のやり方が正しいかどうかはさておき、「与えられるのを待っていてはダメ。扉という扉を開けまくって、そこに何があるかコソドロのように目ぼしいものを探せ」というスピリットは、あながち間違いではありません。
コソドロではあまりに品がないので、広報担当者は「探偵」とでもいいましょうか。
特に0→1が必要な場合は最大限の嗅覚を発揮することで、日常業務の安定ひいては自社広報力をぐいぐいと上げて行くでしょう。
広報はネタを探して、世に出して、やっとスタートライン。そこから先は追々で。
まずは、ChatGPTをお供に
そして、近年はChatGPTの存在が非常に重要です。
作業時間を圧倒的に短くしてくれる素晴らしい相棒。あまりに優秀すぎて、月末この人から莫大な費用の請求書が届くのではと錯覚するほどです。(実際は月額料として3000円ちょっと引き落とされるだけです)
また、1人で仕事をしていると、それが正しいのかマズいのか判断がつきにくいこともあります。
感情的になりやすい部分での危機管理においても、1人広報や未経験者、リモートワークの方にとって今後は良きバディになります。
何か迷った時は「これどう思う?」とキーボードを叩いてみてください。良くも悪くも、「平均点」的な答えが返ってくると思われますので、最初のうちは一か八かの勝負に出ず、素直に従うほうが吉かなぁと思います。
今のうちに「お前は広報のプロ、私の最高のバディだ!」と教え込んでおいてくださいね。
需要がない?なら、作れば良いじゃない
最後に、広報・マーケってやっぱり楽しい!と思った例をひとつご紹介します。
あるメガネのメーカーさん(ここでだいぶ絞れてきますね)が、度入りメガネは好調だがサングラスの売れ行きがあまりよくないとのことで、なんとかテコ入れした結果、かなりの成功を収めたそうです。
プロモーションとして好感度・知名度共に高い有名人を起用したのですが、その有名人は普段からブログやSNSアカウントにおいて「自分の言葉」で語っていることで知られています(ファンの間では)。なので、商品の性質やストーリーもしっかり咀嚼し、自分のフィルターを通してアウトプットしてくれるのです。この時点でかなり取れ高を叩き出すと予想できるので、人選は100点満点だったと思います。
さらにそのブランドはサングラスの必要性についても科学的な調査とともに発信し、それを有名人が自分の言葉で語る。結果、根拠と話題性の抱き合わせで見事に売り上げを伸ばしたという、広報と宣伝のファインプレー。久しぶりに清々しい事例を見させていただきました…!
需要がない、売れるわけない、注目なんて浴びるわけない。そう思っていたはずのものも、見せ方次第で世間の捉え方は変わります。先立つもの(予算)がないと実行できないこともありますが、「見せ方」それに尽きるんじゃないかなぁと個人的には思っています。
では、また!
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