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目を癒しに美術館へ!【埼玉県立近代美術館】

皆さんこんにちは。プロジェクションマッピング協会の北本です。

今回は、週末に埼玉県立近代美術館へ、絵画や彫刻の作品を観に行ってきました。

普段はデジタルコンテンツを中心に触れることが多いのですが、今回は少し趣向を変えて、アナログ表現の世界をレポートしてみたいと思います。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

🏛️建築物

まず印象的だったのは、美術館の建物そのものです。

入り口のグリッド状の外観がとても特徴的で、コンクリートの質感と直線的なデザインが美しく、モダンな印象を受けました。

調べてみると、設計は建築家・黒川紀章氏によるものでした。

「どこかで聞いたことがあるな」と思い出してみたところ、福岡の某銀行の設計者でもあり、さらに有名な新国立美術館の設計にも携わっている方でした。

改めて、その独特な建築デザインの魅力を感じました。

🖼️展覧会

この日は企画展は開催されていなかったので、常設展を中心に鑑賞しました。

埼玉県立近代美術館が所蔵する絵画や彫刻のコレクションを観ることができます。

展示室に入ると、まず目に入ったのはモネの作品です

「積みわら」をモチーフにした作品で、柔らかな色使いが印象的でした。

個人的には、朝焼けの光を受けた風景を描いているのではないかと感じました。

淡い色調で描かれたその風景は、温かみがあり、1作品目で目の疲れが取れたような感覚になりました。

やはり印象派の色彩には、心を穏やかにする力があるな~と思いました。

🎨フェルナン・レジェの作品

次に紹介するのは、フェルナン・レジェの作品です。今回の常設展のポスターにも使われている作品で、非常に印象に残りました。

最初に観たときは、「ピカソっぽい」と感じました。おそらくこの画家も、キュビスム(立体派)の影響を受けているのではないと思いました。

花瓶を二人の女性が持っているような構図で、「何を表しているのだろう?」と思いながらタイトルを確認すると、「誕生日」。

そこで見方がガラッと変わりました。

右の女性が微笑んでいるように見えたので、「左の女性がプレゼントとして花瓶を渡しているのかな?」と、、、

🖌️タイガー立石氏の「コマ割り絵画」

続いて紹介するのは、タイガー立石氏の作品。漫画の手法を絵画に取り入れた「コマ割り絵画」として知られています。

一見すると漫画のように見えますが、セリフは一切ありません。それでも、絵画としてはあまり見ることがなかったので見入ってしまいました。

中央の作品では、月面に現れた筒状の突起が再び月の形に戻っていく様子が描かれているそうです。

🎨元永定正氏の「のびるしろ」

次に紹介するのは、撮影できなかった作品ですが、印象に残った元永定正氏の「のびるしろ」。

この方の作品には、決まったような“ヘンテコな形”が何度も登場します。

「これは何を描いているのだろう?」と考えさせられつつも、どこか見入ってしまう節があり、思わずクスッと笑ってしまうような、不思議な魅力があります。

まるで地球には存在しない生命体のような、作者独自の世界観を感じました。

🗿彫刻作品たち


次は彫刻コーナーです。

ブロックやパイプなどの素材を組み合わせて作られた、動物をモチーフとした作品が展示されていました。

素材そのものの硬さや重さを生かしながらも、重そうなはずなのに柔らかみを感じました。

さて、ここで突然ですが問題です。1枚目と3枚目の作品、何の動物だと思いますか?
考えてみてくださいね。(答えは最後に!)

🐄小松崎邦雄氏「五月の花嫁」

そして今回の常設展で最も印象に残った作品が、小松崎邦雄氏の「五月の花嫁」です。

最初に観たときは、黒い服をまとった人物の周りに牛が群がっているように見えました。しかしよく見ると、手前の2匹の牛に装飾品がついているんです。

タイトルを見て納得。「花嫁」・・・牛の結婚式という、発想がとてもユニークで、思わず笑ってしまいました。

黒い服の人物は正装をしている人々で、左側には牧師のような人物もいますね~

さらに中央上部には、黒牛を引く人の姿も見えます。もしかして、乱入してきた元恋人?(笑)

そんな想像をしてしまうストーリー性を感じる作品でした。

ほかの作品たち

📝まとめ

疲れた目を癒すいい時間になりました。

アナログの作品を観ることで、デジタルとはまた違った表現を感じ、インプットの場としても美術館は大事な場所であると改めて実感しました。

何かを生み出すためには、どんな作品でも観て、感じて、インプットすることで自分の中の財産となり、表現のアイデアとしてどこかで生きてくると思うです、これからも大事にしていきます。

今回の常設展は来館者は多すぎず、ゆったり鑑賞できる環境でしたが、私にはひとつ美術館での「密かな楽しみ」があります。

それは、他の鑑賞者の会話をこっそり聞くこと(笑)

同じ作品を見ても、グループによって感想が似ていたり、全く違ったりする。自分との感じ方の違いを比べてみるのがとても面白いんです。

皆さんも、ぜひ自然にやってみてくださいね(笑)

「観る」という行為の大切さを、改めて実感した一日でした!

🎈会場情報

会期 2025.9.6(土) – 11.30(日)

時間 10:00 – 17:30(最終入場17:00)

料金 一般200円、大高生100円

住所 埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1)

会場Wed 埼玉県立近代美術館 The Museum of Modern Art, Saitama

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