いまやSNSは企業の広報活動に欠かせない存在となっています。その中でも「Instagram」は、ビジュアルとストーリー性を活かしてブランドの世界観を伝えられる、非常に強力な発信ツールです。特に映像などの華やかなビジュアルであればあるほど、親和性が高いのではないでしょうか。
ただ、どれだけ良い投稿をしても「見てもらえない」と感じたことはありませんか?
ついつい掲示板感覚でアップしてしまいがちですが、それではミラクルが起きない限り届かないことがほとんどなのです。
その理由のひとつが “アルゴリズム” にあります。
1. アルゴリズムは「敵」ではなく「味方」にできる
アルゴリズムとは、Instagramがユーザーに「何を」「どんな順番で」見せるかを決める仕組みのこと。
つまり、“フォロワーのタイムラインに表示されるかどうか” を左右する重要な要素です。
一見、企業アカウントには不利なように思えますが、実は 仕組みを理解して発信すれば、味方にできる のがアルゴリズムの面白いところ。
特に広報担当者にとっては、「届けたい人に確実に届く」設計を意識するだけで結果が変わります。

2. Instagramが重視している最新の3つの評価軸(2025年版)
Instagramでは、ユーザーが「どんな投稿を長く見て」「どう反応したか(いいね・シェア・保存など)」といった行動データを中心に、関係性や興味の深さを総合的に判断しています。
主な評価の柱は次の3つです。
① 関係性(Relationship):アカウント同士のやり取りの頻度(コメント・DM・タグなど)
② 興味関心(Interest):投稿内容がその人の閲覧・検索傾向とどれだけ近いか
③ 利用行動・視聴時間(Engagement & Watch Time):どのくらい長く見たか、どんなアクションを起こしたか(いいね・シェア・保存)
このうち、2025年のMeta公式発表では「視聴完了率(Watch Time)」と「送信(Send/シェア)」が特に重視される傾向にあります。
つまり、“最後まで見たい投稿”“誰かに送りたくなる投稿” が評価されやすい時代になっています。
3. 投稿タイプ別に見る評価の違い
アルゴリズムは投稿の種類によっても異なる評価基準で動いています。

投稿タイプを目的別に使い分けると、アカウント全体のパフォーマンスが上がります!
4. “いい内容”だけでは届かない時代に
多くの広報担当者が「質の高いコンテンツを作れば伸びる」と考えがちですが、Instagramでは 「内容 × 仕組み理解」 の両輪が欠かせません。
どんなに素敵な写真や文章でも、アルゴリズムの構造を無視した投稿は“見てもらう前に埋もれる”ことがあります。
広報が意識すべきは、“誰にどう届けたいか”を設計し、その文脈で投稿を最適化すること。
アルゴリズムを味方につければ、「見てもらえない」から「届く広報」へ変わります。地道な活動ではありますが、アカウントを育てていくのは楽しいですよ♪
次回は【後編】をお届けする予定です!
📌 参考
本記事の内容は、Meta Platforms社(Instagram運営)の2025年時点の公式情報および公表資料
(Transparency Center/Engineering Blog/Instagram Blog)を参考に構成しています。










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