前回は「アルゴリズムの仕組み」をテーマに、Instagramの表示ロジックを紹介しました。
今回はいよいよ “実践編”。
せっかく多くの人に見てもらいたいのに、インプレッションやリーチが低いと悲しいですよね…。
「いいねが増えない」「フォロワーが伸びない」と悩む広報担当の方に、今日から使えるTIPSをお届けします。
1. 投稿設計は“読ませる”より“伝わる”へ
広報アカウントが陥りやすいのが「説明過多」。
Instagramでは“伝えたいことを一つに絞る”ことが大切です。
たとえば、
- フィード投稿 → ブランドの世界観・新商品紹介
- リール → ストーリー性・制作の裏側
- ストーリーズ → 日常の小ネタ・速報
といったように、投稿タイプごとに目的を分けましょう。
キャプションの1行目は“見出し”のつもりで。スクロールを止めてもらう3秒勝負です。
2. フォロワーとの“関係性”を育てる
Instagramのアルゴリズムは「誰とつながっているか」を重視します。
広報運用でも、双方向のやり取り が結果につながります。
- コメントをもらったら24時間以内に返信
- ストーリーズでフォロワーの投稿を紹介
- ノートやリールで軽い一言をシェア
「反応が返ってくるアカウント」ほど、投稿が表示されやすくなります。
人間味あるやり取りが、信頼を生む一番の近道です。
アカウント開設当初は「コメントなんてなかなかつかない…」というのが現実ですが、
コメントを促すキャプション(ex.あなたの好きな写真はどれ?コメントで教えて!)もアリかと思います。
ストーリーズでフォロワーの投稿を紹介するのは割とハードル低めなので実践をお勧めします!

3. 継続するための“運用リズム”をつくる
アルゴリズムは“継続性”も評価します。
一気に頑張るより、無理なく続ける ほうが長期的に有利です。
(継続・・・自分で言っていて耳が痛いです)
おすすめのペース
- 週2回:フィード投稿
- 週1回:リールまたはストーリーズ
- 月1回:キャンペーン・イベント投稿
また、インサイト分析(リーチ・保存・シェア数)を定期的に確認し、好反応な投稿パターンを見つけていきましょう。
完璧でなくても、「見直す習慣」が伸びるアカウントの共通点です。
※インサイト分析は、ビジネスアカウント(どなたでもできます)に切り替えてから数日でできるようになります!
4. 2025年の最新アップデートを押さえる
Instagramの仕組みは常に進化しています。
2025年時点で広報担当が注目すべきポイントは次の3つです。
- リール重視の傾向がさらに強化(視聴完了率とシェア数が主要評価軸)
- AI推薦の透明性向上(ユーザー自身が“おすすめ”をリセットできる機能が登場)
- 検索精度の向上(キャプションや代替テキストも自然言語で解析)
つまり、「テーマを一貫させる」「自然な言葉で説明する」「短尺でも印象に残る動画を使う」ことが、
今のInstagramでは最も効果的です。

5. 最後に:広報Instagramのゴールは“共感の輪”
数字の増減に一喜一憂しがちですが、広報の本質は 「共感を広げること」。
見てくれた人が「この企業、なんか好きだな」と感じてくれたら、それはすでに成功です。
小さな共感の積み重ねが、やがてブランドの大きな信頼へとつながります。
Instagramを「ただの掲示板」化させることなく、自身のメディアとして「打ち出したいブランディング」と「ユーザーからの見られ方」のバランスをとっていきましょう!
「地道な努力」…広報エピソードで毎度言っているこの言葉、必ず実る言霊と思って続けてみてくださいね。
📌 参考
本記事はMeta Platforms社(Instagram運営)の2025年公式資料
- Journey to 1000 Models: Scaling Instagram’s Recommendation System(Engineering Blog, May 2025)
- Explaining Ranking: Instagram Explore System(Transparency Center, Apr 2025)
Instagram Algorithm Insights 2025(Adam Mosseri, Jan 2025)
などを元に執筆しています。










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