皆さんこんにちは。
プロジェクションマッピング協会の北本です。
今年も視察レポートをメインで皆さんにお届けできたらと思います!今年もよろしくお願いいたします!
今回は、東京・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催中の展覧会「知覚の大霊廟をめざして—三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」を観てきました。
本展では、三上晴子さんが1990年代以降に発表してきたインタラクティヴ・インスタレーション作品が展示されています。
普段は目にすることのないもの、耳にすることのないものを可視化・体感させる作品群。
展示点数自体は4点と多くはないのですが、一つひとつが非常に濃密で、強い印象を残す内容でした。
撮影不可、そして事前予約制の作品も多いため、今回はご紹介できる範囲でのレポートになります!

🟡《gravicells[グラヴィセルズ]-重力と抵抗》
本作は、三上晴子氏と市川創太氏による共作です。
「重力」や「抵抗」といった、眼には視えていない力を体験として知覚させる作品、という印象を受けました。
空間に敷き詰められたパネルの上に体験者が足を踏み入れると、身体の重さや傾き、動きの速度にセンサーが反応し、力の場の変化が線の歪みや音として表現されています。
奥行きのあるコンセプトを持つ作品です。ぜひ体験してほしい作品のひとつです。
🔵《Eye-Tracking Information》
事前予約制のため体験はできませんでしたが、他の体験者の様子を見学しました。
本作は、タイトルの通り「視線」に焦点を当てた作品です。
体験者の視線を視線入力装置によって取得し、その動きを仮想の3次元空間の中に描いていくインスタレーションとなっています。
3次元空間内には、青い線と赤い線が存在しています。
青い線は過去の体験者の視線の軌跡、赤い線は現在の体験者の導線です。
コンセプトにもある「視ることそのものを視る」という行為が、非常にストレートに美しく表現されていました。
実際に体験することで、さらに深く理解できる作品だろうと感じました。

🟢《存在、皮膜、分断された身体》
こちらは事前予約制で、見学もできなかった作品です。
作品キャプションによると、音が反響しない無響室という特殊な空間の中で、自身の体内音と、スピーカーからリアルタイムで増幅されて流れてくる体内音、その二つの音のズレを体感する作品とのことでした。
身体の内と外、自己認識の境界を揺さぶるような体験が想像されます。
展覧会に行かれる方は、ぜひ予約して体験してみてください!
🔴《欲望のコード》
この作品は撮影禁止エリアに展示されていました。
個人的には、本展の中で最も見ごたえのある作品でした。
エリアに入ると、3つのコンテンツが展開されています。
インタラクティヴとインスタレーションが混在する構成で、それぞれに共通しているのは「カメラ」を用いている点です。
人の動きや存在を追従するカメラの視線が、そのまま作品として立ち上がってくる。
誰かに監視されているような空間に組み込まれていく感覚がありました。
本作を観るためにも、ぜひ一度は来た方が良い展覧会です!!

まとめ
私自身、まだ無知なところも多く、正直に言うと、コンセプト文を読んでも難しく、理解できない作品が多かったです。
言葉で分かったつもりになるよりも、視て、体験して、その中で生まれた感情や考えを、自分なりに組み込んでいく。
今回は、そんな鑑賞の仕方しかできなかった、というのが正直なところです。
インタラクティヴ・インスタレーションの体験が、強く印象に残る展覧会でした。
ぜひ皆さんも観に行くべきです!!
📌展覧会情報
会期:2025年12月13日(土)—2026年3月8日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA,B
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日),年末年始(12/29[月]—1/5[月]),ビル保守点検日(2/8[日])
入場料:一般 1,000円(900円),大学生 800円(700円)
事前予約
・入場券
・《Eye-Tracking Information》
・《存在、皮膜、分断された身体》










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