皆さん、こんにちは。
プロジェクションマッピング協会事務局の北本です。
今回は、東京都現代美術館で開催中の展覧会「ミッション∞インフィニティ 宇宙+量子+芸術」を観てきました。
本展は、科学者らの宇宙研究やアーティストの「宇宙」に関する作品、さらには国産量子コンピュータによる作品などが展示されています。
展示点数も20点ほどあり、非常に見応えのある展覧会でした。いくつか作品をご紹介いたします。

🪬《かさなる、もつれる、かんそく》安藤英由樹
この作品は、安藤英由樹氏の作品です。
会場に入り、エスカレーターを降りた先に、3本のLEDバーが設置されています。
そのLEDバーを見つめながら、まばたきをしたり、首を振ったりした“瞬間”だけ像が見える仕組みとなっています。
瞬間にしか見えないからこそ、もう一度見ようとして同じ行為を繰り返してしまう。
タイトルにある「かんそく」という言葉の意味を、身体を通して考えさせられる作品でした。
写真には収められなかったので、ぜひ現地で“観測”してみてください😅

🌀《すり抜ける紙飛行機》
この作品は、片岡純也氏と岩竹理恵氏によるものです。
紙飛行機が黒板のようなボードを、永遠にすり抜け続けていく作品でした。
量子力学において、粒子が障壁をすり抜ける「トンネル効果」を、紙飛行機という身近なモチーフで視覚化しています。
ボードをきれいにすり抜けていく様子は、不思議とずっと見てしまう魅力がありました。

また、同じお二人の作品で、タイトルを控えられなかったのですが、印象に残っているものがあります。
16個のテニスボールが波形を描いている作品で、説明キャプションがなかったため自分なりの解釈ですが、
おそらくテニスボールの右側に置かれた枕の凹凸をレーザーのようなもので読み取り、
その情報を波形として可視化しているのではないかと思いました。
物の凹凸を、別のかたちに置き換えて可視化する発想はとても面白い。
個人的にも、かなり印象に残っている作品のひとつです。

🎨《Quantum Computer Art Studies》
この作品は、久保田晃弘氏+QIQBによるものです。
量子コンピュータの計算プロセスや量子ビットの状態を、視覚的なパターンとして可視化しているとのこと。
量子コンピュータについて無知な自分にとっては、正直かなり難解な作品のひとつでした。
量子を色の情報ブロックとして表現しているのかな……?
色で構成された空間そのものが印象的で、強く記憶に残っています。

⬜《(non)semantic process [version for neutrinos detected by Super-Kamiokande]》
この作品は、平川紀道氏の作品です。
文字情報をさまざまな図解上に配置していくような印象を受けました。
学生のころから自分のテーマでもある「言語」に近いものを感じた作品です。
実際には、弦理論・素粒子論・理論物理の研究者との対話を経て制作され、
岐阜にあるスーパーカミオカンデで検知された信号を時間軸に沿って可視化したものとのこと。
モノクロで構成されたビジュアルも相まって、非常にクールな作品でした。

🔢《リキッドユニバース:物化する計算機自然、質量への憧憬の転回》
この作品は、落合陽一氏の作品です。
落合さんの作品ということもあり、今回の目玉のひとつではないでしょうか。
タイトルにもある「物化する計算機自然、質量への憧憬の転回」というテーマは、万博での《Null²》でも扱われていた概念です。
毎回思うのですが、落合さんの作品はとにかく“かっこいい”。
ただし、コンセプトは本当に難解です。。。。
でも、もしかすると“完全に理解すること”が目的ではないのかもしれない、とも思いました。
わからないままでも、強く惹きつけられる。
今回もやはり、じっと見入ってしまいました。

🔴まとめ
宇宙、量子、芸術。
正直、すべてを理解できたわけではありません。
ですが、わからないからこそ、立ち止まり、考えようとする時間が生まれます。
科学と芸術のあいだについて改めて考える体験ができる、とても個性的な展示です。
ぜひ現地で、ご自身の目で体感していただけたらと思います。
📍展覧会情報
会期:2026年1月31日(土)~5月6日(水・振休)
休館日:月曜日(2月23日、5月4日は開館)、2月24日
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F、ホワイエ ほか
観覧料:一般1,800円(1,440円)/大学生・専門学校生・65歳以上1,260円(1,000円)/中高生720円(570円)/小学生以下無料
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