歴史的建築を舞台に「民主主義と社会」を描く
ドイツ・ワイマールで開催される国際ビデオマッピングフェスティバル「Genius Loci Weimar」が、2026年の国際コンペティション受賞作品を発表しました。
今年は「MAKE WALLS TALK!(壁に語らせよう)」の呼びかけのもと、世界各国のアーティストが、歴史的建築を舞台としたプロジェクション作品を提案。フェスティバルテーマである「Democracy and Society(民主主義と社会)」を軸に、民主的なプロセスが直面する課題や社会の変化、公共コミュニケーションのあり方を表現する作品が募集されました。
コンペティションには、28か国から約100作品が寄せられ、その中から3作品が選出されました。
3つの歴史的建築が上映会場に
第13回を迎えるGenius Loci Weimarでは、次の3つの歴史的建築が作品の上映会場となります。
- Temple of Nike
- House of the Weimar Republic
- Schiller’s House
それぞれの建築は、民主主義の歴史や公共コミュニケーションの異なる側面を映し出す場所であり、今回の作品制作における重要な出発点となっています。
各会場に向けて提案された作品の中から、それぞれ1作品が受賞作として選ばれました。
2026年 受賞作品
Temple of Nike 会場

「Temple of Voices: An Unfinished Common Script」
AOTOO/中国
[作品映像はこちら]
House of the Weimar Republic 会場

「STRATUM」
Amir Ahmadoghlu/イラン
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Schiller’s House 会場

「Fragĭlis」
Rita Reis/ポルトガル
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今回選出された3作品は、すでに完成した作品として上映されるのではなく、各会場の建築や歴史的背景に合わせて、これから本制作が行われます。
選出された3組には、それぞれ7,000ユーロの制作費が提供され、アーティストは応募時の企画をもとに、会場となる建築の形状や物語を生かした大規模なプロジェクション作品へと発展させます。完成作品は、2026年9月11日から13日まで開催されるGenius Loci Weimar 2026で初公開される予定です。
このコンペティションは、完成作品の優劣を競うだけではなく、優れた企画を選出し、フェスティバル側が制作を支援しながら、実際の都市空間で作品を実現していく点に大きな特徴があります。
さらに、フェスティバル期間中には完成した3作品を対象に審査が行われ、その中から1作品に追加賞金3,000ユーロが授与されます。制作費と追加賞金を合わせた総額は、24,000ユーロです。
歴史と現代をつなぐ映像表現
今回のフェスティバルでは、歴史的な経験と現代社会が抱える課題の関係に焦点を当てます。
新しいメディアが社会に浸透するなか、民主主義はどのように変化していくのか。社会の結束や分断を、映像によってどのように可視化できるのか。そして、複雑な社会の動きを、アートはどのように伝えることができるのか。
選出されたアーティストたちは、こうした問いを大規模な映像と音響による空間表現へと変換します。歴史的建築の記憶と現代社会の課題を結びつけながら、新たな視点を提示する3作品に注目です。
開催概要
Genius Loci Weimar 2026
開催日:2026年9月11日(金)~13日(日)
開催地:ドイツ・ワイマール
テーマ:Democracy and Society










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