こんにちは!プロジェクションマッピング協会インターン生の藤波かんなです。
今回は、第13回 1minute Projection Mapping Competition で大活躍だったボランティアの皆さんの活動レポートをお届けします!
この記事が、プロジェクションマッピングに興味を持ち始めた学生の皆さんや、新たなクリエイターを目指す方々にとって、刺激や新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば嬉しいです。
また、「次回は自分もボランティアとして参加してみたい!」と少しでも感じていただけたら幸いです。

建物の壁や地面に映像を投影して、現実の空間そのものを変えてしまう、あの演出のことです。最近は街中でも目にする機会が増えてきたけど、その「現場」に実際に関わったことがある人は、まだそんなに多くないはず。
この記事を読んでいるあなたに、ひとつ聞いてみたいことがあります。
「プロジェクションマッピングの現場を、運営側から体験してみたい」と思ったことはありませんか?
私は今年で4回目の1minute Projection Mapping Competition運営に携わりました。毎年「来てよかった」と思う瞬間がいくつもあるんですが、今年特に印象的だったのが、ボランティアとして参加してくれた方の動きでした。せっかくなので、彼らが実際にどんな仕事をしていたのか、現場にいた私の視点からレポートします。
毎年夏、東京エリアで開催されるTOKYO LIGHTS
その目玉プログラムが、1minute Projection Mapping Competition──世界中から集まったクリエイターたちが1分台の作品で競い合う、国際プロジェクションマッピング大会です。今年(2026年)の本大会は、なんと来場者数が1万2000人以上を記録しました。

その大会を主催・運営しているのが、プロジェクションマッピング協会(カラーズクリエーション株式会社)。
スタッフ、10数名。
「え?そんな少人数で1万人規模のイベントを?」ってなりますよね。運営しているんです、本当に。
だからこそ、この大会のボランティアは、普通のボランティアとは根本的に違う体験になります。ひとりひとりに任される裁量が大きくて、ボランティアの方も含めて全員が「本当の意味で動いている」現場です。
ボランティアというと、なんとなく「会場誘導」「チラシ配り」「受付でニコニコ」みたいなイメージを持つ人も多いかもしれません。でも、この大会のボランティアは、もっとコアな部分に入っていきます。
運営テントの中に入って、総合プロデューサーのミチさんや制作進行のスタッフと同じ空間で仕事をします。プロデューサーがどんな判断をしているのか、どんな指示が飛んでいるのか、その空気ごと吸えます。
クリエイター集団の「内輪」に、一日だけ入り込む感覚──と言うと伝わるでしょうか。
今年それを体現してくれたのが、Yさん、Nさん、Nくんの3人です。
📍▼ Yさんの場合──プロデューサーの「右腕」として動いた1日
Yさんは、
制作進行を希望していたボランティアメンバー。
大会当日、彼女に渡されたのはトランシーバーでした。ミチさんの代わりに各所から飛んでくる連絡を受け取り、内容とタイミングを判断しながらミチさんに繋ぐ。ミチさんがその場を動けない状況では、代わりに他の人へ指示を伝えに走る役割も担いました。
傍から見ていても、かなり重要なポジションです。情報が一瞬でも止まったら現場が止まる、そういう立場をボランティアの方が担っていた。
このポジションは大会当日だけでなく、事前に現場に入ってミチさんから直接レクチャーを受けています。「制作進行に興味がある」という意志をはっきり伝えてくれたからこそ、生まれた配置でした。

📍▼ Nさんの場合──著名人も通る受付で、協会の「顔」になる
Nさんは、会場の関係者受付を担当してくれました。
協会関係者の受付とお席へのご案内。シンプルに聞こえるかもしれないけど、この受付に来る方々がすごくて。著名人の方、大使館の関係者、業界のお偉いさん……次々といらっしゃる中で、笑顔を保ちながら瞬時に判断して動く必要があります。
Nさんが印象的だったのは、席まで案内するその数分間で、ちゃんとその方と会話をしていたこと。「プロジェクションマッピング協会ってどういう団体なんですか」という質問に、自分の言葉で答えながら歩いていく姿を見て、素直に「すごいな」と思いました。
ここは間違いなく、大会の中で一番たくさんの人と関わる部署です。

📍▼Nくんの場合──海外クリエイター全員を束ねるリーダー役
Nくんは、海外クリエイターのコミュニケーション担当
本大会には18作品が上映され、そのほとんどが海外クリエイターの作品です。表彰式の日にはほぼ全員が会場に集まります。Kくんはリハーサルから本番まで、クリエイターのステージへの誘導・出ハケのタイミング管理を一貫して担当してくれました。
全体の流れを構造的に把握して、クリエイター全員をまとめるリーダーシップが求められるポジション。しかも本番中はイレギュラーの連続で、「このタイミングじゃない」「次のクリエイターがまだ来ていない」みたいな事態が起きたとき、瞬時に判断して動ける人じゃないと回らない。
Kくんはそれを、初めての現場でやり切ってくれました。

3人のエピソードを紹介しましたが、この大会のもうひとつの特徴が、運営コアメンバーのほぼ全員が何かしらのクリエイターだということです。
オープニングテーマを自分たちで制作している人、舞台裏で制作進行を回している人、大会のロゴやキービジュアルをデザインした人……。どの人の仕事を横から眺めていても、学びしかない空間です。今大会ではAdoさんの楽曲を使ったオープニングアクトが話題になりましたが、その演出も含めてすべて協会のメンバーが手がけています。
ボランティアとして入ることで、そういう人たちと同じ空間で仕事ができます。
選ばれた18作品のほとんどが、海外のクリエイターたちの作品です。大会当日はほぼ全員が日本の会場に集まってきます。
これが、ただの「国際大会」じゃないんです。スタッフとクリエイターが交流できる場所を設けてくれて、家族のようになれる場所として、認知され毎年多くの参加者が集まる。ファイナリストの多くは、英語圏ではない人。みんな片言の英語でコミュニケーションを一生懸命取って、最後には、また会おうねとなる。リピーターも多くて、雰囲気はめちゃくちゃアットホーム。「ファミリーみたいな大会」と言われる所以で、そのアットホームさに惚れてリピートするクリエイターが多いんだとか。
ボランティアとして動く中で、自然と海外クリエイターと話す場面も生まれてきます。英語がペラペラじゃなくていい。ちょっと勇気があれば、世界中のプロのクリエイターと話せる環境がそこにあります。
クリエイティブな会社って、少人数精鋭のファミリーみたいな組織が多い。空間演出・映像制作・イベントプロデュースの世界は特にそういう傾向があります。
そういう業界の面白いところは、一度「内輪」に入ってしまえば、芋づる式にいろんな人とつながっていけること。今回の大会で知り合った運営スタッフが、次のプロジェクトで声をかけてくれる。クリエイターとSNSでつながっていたら、海外の事例を教えてもらえる。そういうことが、わりと普通に起きる世界です。
しかも、自分のやる気や意欲を見せれば、融通がきく。「こういうことを学びたい」「こういう仕事をやってみたい」と直談判できる環境です。もちろん、力仕事や地味な仕事もあります。しかし、今年のYさん、Nさん、Nくんのように、「やりたいこと」を言語化して持ってきてくれた人が、結果的に一番濃い経験をしていました。
「プロジェクションマッピングに関わってみたい」でも、「大規模なイベントの現場を見てみたい」でも、「クリエイティブな仕事がしたくて、とりあえず動いてみたい」でも、どんな理由でも構いません。「特に理由はないけどなんか楽しそう」でも、全然ありです。
経験やスキルより、一緒にいると場が明るくなる人、自分から動ける人、そういう人と働きたいと思っています。
4年間この現場にいて思うのは、「学ぶ意志がある人を、この現場は絶対に裏切らない」ということ。
来年、第14回 1minute Projection Mapping Competition あなたと一緒に動けるのを楽しみにしています。








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